つながる・つながる

昨年度卒園児で、学童に来てくれているS君のお話。

この春から新1年生のS君、4月も2週目を迎え、入学式・始業式も終わり午前授業が始まった今日、お母さんがS君のお迎えに来た時に、職員へ「先生聞いてください!」とこんなお話をしてくれました。

 その日、S君のお迎えに向かうお母さんの携帯に、学校から“着信”が入りました。

 キッズ大陸でもとっても活発で元気だったS君、お母さんは、「なんか嫌な予感がする。。。」
とすぐに車を停めて、学校へ折り返しの連絡をしました。

 電話をしてきていたのは、担任の先生。
お母さんは、S君が何か良くないことをやってしまったんじゃないかと不安に感じながら電話をしたそうです。

すると先生は、
S君のお母さん、実は今日学校で『つながるつながる』という授業をやったんですが、その中でS君がしてくれたお話がとても素晴らしかったのでご連絡しました。
他のお友達は、『つながる』というテーマにすると、線路がつながるとか、ブロックがつながるとか、ものなどに例えて話をするんですが、S君の場合は、“こころとこころがつながる”というお話をしてくれました。1年生の初めての授業でなかなかそういう考えや発言をする子はいなく、大変感動したので、是非お母さんに伝えたくてご連絡しました。」とおっしゃったそうです。

お母さんは、まさかそんな話とは思っていなかったため、「嬉しくて涙が出そうになりました。きっと、1年間でしたがバカロレアの活動を通じて、お友達や先生、人との関係や、心のつながりなどを学んだんだと思います。」とお話をして下さいました。

昨年から導入し、先生たちも日々試行錯誤しながら進めているIB。年長クラスの最終ユニットでは、「支えられるとは?」というテーマを学び、家族や先生など身近な人たちに自分がどんな風に支えてもらっているかを探究しました。子どもたちは、初めは難しくても、お友達と一緒に探究活動を行う中で、自分なりに考えて理解していきます。S君の小学校でのエピソードを聞いて、クラスで学んだことがしっかりと知識や考える力のベースになってくれているんだなと感じました。また、こうした形で、子どもたちの心の成長を感じることができ、自信をいただくと共に、温かい気持ちになることが出来ました。

 S君のお母さんには、保育士としての「やりがい」を感じられるエピソードをお伝えいただき、
本当に感謝です。

施設長
勝見

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