一生懸命


「一生懸命」

先日も書かせていただきましたが、年長さんの学習(ユニット)の中で、「人は支えられて生きている」というテーマを行い、プロサッカー選手に直接お話をいただく機会がありました。

その中で、子どもたちからサッカー選手にいくつかの質問があがりましたが、強烈に私の印象に残ったQAがありました。

「サッカー選手ってどうしてかっこいいの?」

キッズ大陸では、普段の授業の中に体操・水泳・サッカーがスポーツの時間として組み込まれており、特に年長さんは間近に迫った卒園に向けて“将来の夢”を考える時間があるため、
将来の夢として「サッカー選手になりたい!!」と思っている子が多くいます。
そんな、子どもたちから素朴ですが、真剣な質問がふと上がりました。

その問いに対して、周りで聞いている先生も興味深く聞いていると、すぐにサッカー選手から答えが返ってきました。

「それは・・・みんな一生懸命だからだよ。」

当たり前のように、応えられていて一見するとなんでもない普通の回答のように聞こえますが、今現在、現役で活躍しているプロのサッカー選手の言葉だからこそ、とてつもない“重み”を感じる言葉でした。

私たち、職員も普段から、もっと全力で!!とか一生懸命やって!!とか子どもたちに対して声をかけていますが、気分が乗らなかったり、恥ずかしかったり、自信がなかったりと色んな要因でなかなか、本来持っている100%の力を発揮できない場面があります。
それは、子どもたちだけでなく、私たち職員、大人であっても多々あることだと思います。

きっと、一生懸命という言葉の裏側には家族を養うためとか、応援してくれるファンのためとか、サポートしてくれるスタッフのためとか、たくさんの思いが込められていてそれが凝縮されているんだろうな・・・と感じますし、後からそうしたお話もいただきました。

そんな、お話を子どもたちはとっても真剣に聞いていました。きっと、以前よりもっとサッカー選手のことが好きになっているんだろうなと、子どもたちの雰囲気からも伝わってきました。

また、その選手が、なぜサッカーを続けて来られたのか、というお話の中では、「純粋にサッカーが大好きだったから」と言っていました。好きこそものの上手なれといいますが、自分の好きなことを見つけ一生懸命に打ち込めることなんて人生にそんなに多くあることではないと思います。もし、本当に好きなことや、やりたいことが見つかっても壁にぶつかり、悩むこともあると思います。

そんなときに、ふと今回の経験から、「あの時のサッカー選手はこんな話をしていたな」とか、「本当に一生懸命努力できていたかな?」とか思い出してほしいな・・・と思います。
最後に・・・
PYPの探求の中では、自分が何者なのかを知ることや、自分を取り巻く環境などもテーマで活動をしています。
その中で、子どもたち自身が、好きなことや、やりたいことを見つけていけるような時間も組み込まれています。
キッズ大陸で生活する、たくさんの時間・経験の中で「一生懸命」になれるものを子どもたち自身に見つけていってもらいたいですね。

元スポーツマンとして、大変感動をいただいた、学びの多い機会でした。


勝見

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