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卒園式(続)

よこはま中川園の卒園式に出席。 今回は、卒園式前に、国際バカロレアのエキシビジョンということで、卒園児から保護者へ感謝の手紙を読んでもらい、保護者からも卒園児に手紙を読んでもらいました。 国際バカロレアの探求(Who we are? 私達はいろいろな人に支えられている)と連携していることもあるし、そもそも、手紙の内容に、たくさんの「ありがとう」があったことが嬉しかったし、聞いていてほほえましい企画。 「ありがとう」があふれる園にしたい。 改めてそう思わされた一日でした。 しょうなん辻堂園での卒園式式辞では、「ありがとう」という魔法の言葉をたくさん使ってくださいという内容の話しをしました。 「”ありがとう”という言葉は魔法の言葉です。 どんな小さなことでも、”ありがとう”と心の中で思ったり、言葉にするだけで、たくさんの人を幸せな気持ちにすることができるし、おそらく、”ありがとう”がまた返ってきます。」 自分だけではなく、周りの人々を幸せにするような人になってほしい。 たくさんの「ありがとう」から、卒園児にはそんな期待を持ちました。 去るスタッフもいます。 (私もしょうなん辻堂園にはさよならをしました) スタッフ達に伝えました。 「”いつか”はない。”いつか”って思っていると、そのうちにその人達と別れる日がすぐに来てしまう。だから、なにかしたい、してあげたいと思ったら、すぐに行動した方がいい。いま、目の前にいる人を大事に思うなら、すぐに行動しよう!」 別れの季節に、櫻が華やかに咲くのは、偶然ではないように思いました。 そして、まだまだ探求の旅は続く。

卒園式

明日はキッズ大陸よこはま中川園の卒園式です。 開園して5年。 初めて20名以上という大勢の卒園児を送り出します。 卒園児として送り出した子どもたちは、私たちにとって一生忘れることのない大切な宝物です。 私にも若かりし頃に担任として送り出した卒園児がいます。 もうとっくに成人しそれぞれ職につき、子どもを育てている子もいます。 その中に、とにかく物を作ることが大好きな女の子がいました。 空き箱や教材を使って、様々に工夫し遊びに使えるものを毎日毎日作っていました。 私にできたことは沢山の材料を用意し、少しのヒントをあげること。 そんな毎日を過ごしてました。 その子の将来の夢は、「物を作る人」。 漠然とした夢でしたが、その思いはとても強く、 彼女は今、家具職人として働いています。 卒園したその後も、夢は変わることなく着実に一歩ずつ進んでいたのです。 彼女の夢が現実になった事を知った時、もう20年近く前の園生活のことが昨日のことのように思い出され、涙が出るほど嬉しかったこと、今でも覚えています。 幼少期の夢を叶えている子は少ないかもしれません。 それでもいいのです。 私たちは、子どもたちがきちんと自分の足で未来を歩いていてくれることを願っています。 自分で考え理解し、 他者と協力しながら 答えを導き出す。 その力を身に付けることができたら、きっとどんな未来でも生きていかれることができるでしょう。 ・お友だちを大切にしてください。 ・沢山考えてください。 ・自分の気持ちに自信を持ってください。 まずはここから始めてください。 明日この言葉を卒園児に送りたいと思います。 旅立つ子ども達に愛を込めて。。。 保育長 中尾

Who we are ! 「変化は成長を表している」(年中)

年中さんの2018年1月から3月の”教科の枠を越えたテーマ”  対象:年中 教科の枠を超えたテーマ:「変化は成長を表している」(Who we are!) 4月時点での身長と体重。 翌年2月時点での身長と体重。 その差を理解して、身長の伸びた長さは、自分の身の回りのもので同じ長さのものと比べて、認識する。 体重の増えた分は、自分の身の回りのモノで、同じ重さのモノと比べ、認識する。 いずれも、長さや重さを感じる作業。 最終的にはそれを園児達に発表してもらう。 いろいろなものでその長さや重さを感じるトライを園児達はできていました。 進める側としては、全員の情報をしっかりと集め、整理することが結構大変な作業でした。 神山 里美

中一の壁、小一の壁

卒園式、卒業式のシーズン。 どうやら、学校教育には、小一の壁・ 中一の壁 というものがあるということ。 学習環境が大きく変わり、その変化について行けないこども・学生が出てくる状況を言い表す言葉のようだ。 ふむふむ。確かに。 幼稚園・保育園から小学校は、楽しい変化ではないだろうか。 一方で、小学校から中学校のシフトは、たしかに大きな変化になるのだろう。 英語が小学校から授業に組み込まれるようになって、その壁も少しは低くなるとは思われるが、大きな環境変化であることは間違いない。 国際バカロレアにおいては、幼稚園から小学生までのカテゴリーはPYP (Primary Year Program)という形で一連の流れになっている。しかし、現状における日本の文科省が定める学習指導要領と国際バカロレアの謳う教育には大きな隔たりがある。 知識偏重の学習指導要領 探求を基盤とする国際バカロレア 日本の教育の流れも、今後は後者へシフトしていくように思う。 そうなったときに、対応が迫られるのは保護者や児童ではなく、教育者である先生達。 一方的に詰め込めばよかった従来の手法から、児童や園児の学習状況に合わせながら対応していくことが求められる。 このマインドシフトには、おそらく、相当な時間と手間をかけなければならないはず。 キッズ大陸のスタッフのみんなは、見事にマインドシフトしてくれています。 西野 努

IBワークショップを行って

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3月3日(土)・3月4日(日)に園内にて職員ワークショップを行いました。 東京インターナショナルスクールの西多先生にお越し頂き、2日間しっかりとした学びの場となりました。 今回は、Making the PYP Happen in the Classroom(メイキング・ザ・PYP・クラスルーム)をテーマにしたワークショップの中で、プランナーの作り方をより深めていくための時間でした。 今年度、始めに行ったワークショップでは、IBで使う概念や用語など、普段使い慣れないものも多かったため、???と感じる部分がありましたが、1年間、試行錯誤でPOIやプランナーを作成、実践してきたことで、西多先生の話す内容に対して「なるほどね!!」「そういうことだったんだ」と着実に理解を深めることが出来ました。 例えば、Key Concepts(概念)について学ぶ時間では映像を見ながら、これは、「機能だよね。」「特徴でも使えそうだよね。」などと言う言葉が飛び交っていました。 概念をテーマにした学習で使った映像がこちら ⇒   https://www.youtube.com/watch?v=WI__5gxhI-s (るるるのうた) ・・・うーん、聞けば聞くほど深いなと感じます 【8つの概念】 ・特徴 ・機能 ・変化 ・原因 ・関連 ・視点 ・責任 ・振り返り この歌をテーマに、「機能には、環境破壊が入るね」とか、「関連は、現在と未来を言っているところだね」などを、グループワークや発表形式で学びました。 また、プランナーを作成するにあたっては、「この活動を通じて子どもたちに何を一番伝えたいのか。どんなスキルを覚えさせたいのか」が大切であるという話しがあり、原点に立ち返って考えることが出来ました。 いつも職員間で、指導計画をたてるときに、たくさんの経験や体験をさせたいがために、ひとつの活動内で色んなことを取り入れてしまいがちですが、今回のワークショップでは、上にあるような、原点回帰の観点を得て、ひとつの活動にしっかりと意味と目的を持たせ、より深められるように設計することが大事であることを学びました。 今年度も残り僅かとなり、次年度の、年間カリキュラム作成や、指導計画作成にあたっていますが、今回のワークショップで得た知識を糧...

幼児期からまわすPDCA 〜プログラミング教室〜

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この週末は、新しいクラブ活動として、プログラミング教室 Bit College Kids の体験教室がキッズ大陸 よこはま中川園で開催された。 2回目の開催だったが、8組もの親子が参加し、1時間、みっちりとプログラミングを体験した。 驚いたのは、見事に、遊びながら子ども達がPDCAを回しているということだった。 まずは簡単にアプリの使い方を教えてもらった後に、 1.まずはプログラムを組んでみる(といっても、キーボードは使わずに、指でデバイスの画面をなぞりながらやる) 2.おもちゃ(車輪のついたくるまのようなもの)を動かしてみる。 3.おもうように動かない事を確認する。そして、どうしてなのかを考える。 4.改めてプログラムを組み替えてみて、再度チャレンジしてみる。 というサイクルを1時間という短い時間のなかでぐるぐる、ぐるぐる、回していた。 しかも、遊びながらなので、時間はあっという間に過ぎる。 時間を超過し、それでもやりたがる子ども達を止めることが大変な作業だった。 こんな遊びを幼児期から繰り返す子ども達は、どんな大人になるのだろうか? 我々が子供のころは、外遊びや自然のなかでの遊びをつうじて、回していたサイクルが、このようにパソコン上ででき、そしてそれが将来的に必要なスキルに直結している。 それにしても、子ども達が夢中になり、必死でプログラミングして車を走らせる姿が印象的だった。

自分の意見もつ

現在年少組さんは、「who we are」のユニットの中で、「自分と人との違い」について探究しています。 IBでは、国際的な観点から、 世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。 3歳の子どもたちが国際的な観点を持つことは難しいですが、このユニットを通して、自分や友達それぞれのもつ「好み」を通して、自分と友達との違いを感じ受け入れる。そして、その中で自分の意見を伝え、友達の意見を聞き入れ、答えを導き出して行くということの基礎の部分を学んでもらいたいと思っています。 先週末、IBより講師の方を招いてワークショップを行いました。 全体で行うワークショップは今回で2回目です。 その中でのほとんどで、自分の意見を伝え、他者の意見を聞き、自分のグループの意見としてまとめるという作業をしました。 私たち自身も、そのワークショップの中で自分と他者との意見の違いというものを受け入れた上で、答えを導き出すという活動をしていました。 違いを感じるためには、自分の意見を持たなくてはなりません。 「自分の意見を持つ=自我を通す」 ではなく、協力して生きて行くためには、自分の意見を持つことが大切なのだということを改めて感じました。   学びは人から教えられるのではなく、自分で考え経験したことから得られるということを、私たち自身も経験を通して学んでいる真っ最中です。 私たちも子どもたちに、そんな教育をしていきたいです。 自分で考えること。 自分の意見を持つこと。 他者の意見を聞く事。 協力し答えを導き出すこと。 見て、触れて、聞いて、感じて、、、。 五感を最大限に使って、経験を通して学びを深めていきたいです。 そのためにも、自分自身の学びからです。 保育長 中尾

国際バカロレアのスポーツプログラム

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週末で、2度目のインスクールワークショップを開催した。 インスクールワークショップとは、園へワークショップインストラクターを招待して、園スタッフ向けに行う勉強会。土日の朝8時から16時、みっちり勉強させてもらった。 我々のバカロレア導入で1つのハードルはスポーツプログラムとの融合。 キッズ大陸は、スポーツを特色とした幼児園であるだけに、そこに国際バカロレア教育プログラムを導入するには、避けては通れないポイントとなる。 いかに、日常の保育とスポーツを国際バカロレアの基準に馴染ませていくか??? 日本ではもちろん、世界でも例のないのが、我々が取り組んでいるスポーツ幼児園での国際バカロレア。 大きな挑戦ではあるが、必ず実現できると思う。 そして探求の旅は続く。 <国際バカロレアにおけるPSPE (personal, social and physical education)の概念構成メモ> <ワークショップのワークシート>

一生懸命

「一生懸命」 先日も書かせていただきましたが、年長さんの学習(ユニット)の中で、「人は支えられて生きている」というテーマを行い、プロサッカー選手に直接お話をいただく機会がありました。 その中で、子どもたちからサッカー選手にいくつかの質問があがりましたが、強烈に私の印象に残った Q & A がありました。 「サッカー選手ってどうしてかっこいいの?」 キッズ大陸では、普段の授業の中に体操・水泳・サッカーがスポーツの時間として組み込まれており、特に年長さんは間近に迫った卒園に向けて“将来の夢”を考える時間があるため、 将来の夢として「サッカー選手になりたい!!」と思っている子が多くいます。 そんな、子どもたちから素朴ですが、真剣な質問がふと上がりました。 その問いに対して、周りで聞いている先生も興味深く聞いていると、すぐにサッカー選手から答えが返ってきました。 「それは・・・みんな一生懸命だからだよ。」 当たり前のように、応えられていて一見するとなんでもない普通の回答のように聞こえますが、今現在、現役で活躍しているプロのサッカー選手の言葉だからこそ、とてつもない“重み”を感じる言葉でした。 私たち、職員も普段から、もっと全力で!!とか一生懸命やって!!とか子どもたちに対して声をかけていますが、気分が乗らなかったり、恥ずかしかったり、自信がなかったりと色んな要因でなかなか、本来持っている100%の力を発揮できない場面があります。 それは、子どもたちだけでなく、私たち職員、大人であっても多々あることだと思います。 きっと、一生懸命という言葉の裏側には家族を養うためとか、応援してくれるファンのためとか、サポートしてくれるスタッフのためとか、たくさんの思いが込められていてそれが凝縮されているんだろうな・・・と感じますし、後からそうしたお話もいただきました。 そんな、お話を子どもたちはとっても真剣に聞いていました。きっと、以前よりもっとサッカー選手のことが好きになっているんだろうなと、子どもたちの雰囲気からも伝わってきました。 また、その選手が、なぜサッカーを続けて来られたのか、というお話の中では、「純粋にサッカーが大好きだったから」と言っていました。好きこそものの上手なれといい...