答えのない子育て

今回は我が家の小学校5年生になる次男のお話をします。

先日のこと、
最近塾の宿題をあっという間に終わらせる次男の姿を不審に思っていた私は、
少し突っ込んで質問をしてみました。

「ちゃんとやってるの?」
「どこまでやったの?」

問題集を見ると、答えのみが記入してあって、
途中計算がまったくなし。

怪しく感じた私は
「答え写したでしょ!?」と。

必死に
「写してないよーーー!!!」
と訴えてきたものの、
あっという間に写したことがバレてしまった次男。

そこからはもう惨劇。
『宿題の答えを写す』という行為についてと、
『嘘をつく』という行為について
こっぴどく叱られました。

そして
『実から出た錆』ということわざの意味を調べさせられたうえで、
過去にさかのぼり写したところは全てやり直すという
現実に向き合う事となりました。

もちろんしばらくの間はゲーム禁止。

素直な次男は、
それ以後塾の宿題プラスやり直し宿題をせっせと毎日行っています。




さて、、、。
これで良かったのかな。
一時的に真面目になるでしょうが、
果たして次男のためになっているのだろうか??
との気持ちが湧き上がってきました。

もちろん真面目に取り組んでもらいたいですが、

『答え写すなんて大した度胸だね!』
『答えを写すならもっとばバレないように工夫しなきゃ!!!』
等と、大きな気持ちで受け止めても良かったのでは。。。と。

比較的何事にも意欲的で、
自分の好きな事、なりたいものがはっきりとしてる長男と違い、
次男はおっとりとした性格。

何か熱中する物もなく、友達とただ楽しく過ごしていたいと思っている。
なんとなく兄に対して遠慮している部分も。。。

そんな次男に対して
歯がゆく感じてしまうため、
「やりたいことはないの?」
「何かスポーツやったら?」
と、問いかけることも。

ついつい先の事まで心配してしまう私。

「いいじゃん
 いいじゃん
 先のことなんて、本人が決めるよ。
 穏やかに楽しく過ごせることが一番!!」

と、懐の深い母親になれたらな。
もっと信頼してあげないとな。


ただ
「自分の人生を自分で納得して歩んでもらいたい。」
そう願っているのですが。。。

私の行動は、その願いとは反対の行動かもしれません。

こんな時はIBの学習者像や学びのサイクルを、
自分の姿に置き換えて考えてみると、
少し整理ができる気がします。

子育てに答えはないですね。
毎日振り返ること、
きちんと向き合う事、
まずはそこから始めてみます。

園長 中尾

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