IBの影響

ただ今キッズ大陸は、スノーキャンプのシーズンとなってます。
今週は年中長組さん。
3泊4日でみっちりとスキー漬け。スキー場からの便りには、笑顔の子どもたちがたくさん写っています。

そんな中、今日は少し我が家のお話をします。
我が家には4年生と5年生の息子が2人います。
先日彼らが通う学校で4.5.6年生対抗のバスケットボール大会が開催されました。
クラスを3チームにわけ、学年関係なく対戦。
ハンディキャップは、学年ごとに8点。6年生は4年生に勝つのに、まずは16点を取らなければならないという少し過酷なルールで、審判も子どもたちが行なっていました。

それぞれ順当に勝ち進み、なんと準決勝で兄弟対決となりました。
結果は弟のチームの勝ち。
しかも、決勝で6年生と対戦し、見事優勝を勝ち取ったとのこと。

喜ばしい話なのですが、2人の間にはフツフツとしたわだかまりが。。。
その日の夜、寝る直前にそのわだかまりが爆発、大喧嘩に発展しました。

兄の言い分
・4年生はルールを守らず、蹴ったり服を引っ張ったりしていた。
・審判はそれを見てなくて、結果負けた。
・卑怯だ!

弟の言い分
・僕はやってない
・そんなことやってたなんて知らない
・だからさっき謝っただろ

うーんっっ。
ややこしくなってきだぞ?と、両者から話を聞きながら、私から伝えたこと。

兄に
・まだ4年生なんだから、ルールをわからない子もいる。
・審判や、先生が特に何も言わないのであれば、それが結果。
・スポーツはルールを守ることは大事だが、勝つために多少なりともそういったことはある。
・納得できないのであれば、きちんと今回のことをチームで話し合い、改善すべきことをまとめ、来年につなげられるようにする。
審判のスキル、ルールの把握、取り組む姿勢、それぞれの立場の視点など、やみくもに文句を言うのではなく、未来につながる内容が大切。

弟に
・謝れば何をしてもいいってことではない。
・ルールを守ることは必要。
・自分のことだけでなく、チームのみんなが何をしてたのかを気にする視点が大事。

などなど。

とりあえず納得して就寝した2人。

その数日後、2人のクラスの懇談会が行われ、それぞれの担任の先生よりバスケ大会についての話があった。
どうやら、5年生も同じような状況だったようで、似たり寄ったりだった様子。

帰宅後、そのことを兄に話すと、
「えっ、そうだったの?知らなかった。。。」と。
自分たちはルールを守って戦っていたようでも、試合に夢中になってそうでもなかったということのよう。
珍しく自ら弟に謝っていました。

「来年はルールを守って、練習も沢山して、優勝できるように頑張りな!」と声をかけたところ、

「来年は試合には出ないよ。体育委員になるから」と。
どうやら、体育委員が審判をやることになってるようで、自分で審判をして、公正な試合にするということらしい。

それならそれでもいいか。
彼なりに考えた結果なのだから。



ふとそこで、彼らがIBの教育を受けていたらどうだったであろう?と、頭に浮かんだ。

もう少し建設的な話をしていたのか?
練習をする際、試合をする際、もう少し概念的な考え方をしていたのか?
試合の様子も全体的に変わっていたのか?
と。

それともう一つ、感じたこと、

子どもたちへの自分自身の声かけの仕方が、少し変わってきたなと。
仕事の場でもミーティングの際等にIBの概念や姿勢、スキルの用語を用いて話すようになってきた。
その方が自分自身としても話がしやすく、整理できやすい。
少しずつではあるが、IBが自分の中にも浸透してきたと思うと素直にうれしい。

我が家の子ども達は、IBの教育を受けてはいないが、学校の先生たちは彼らの成長に合わせて適切な教育をしてくれている。
私にできることは彼らの話を聞き、考え方や物の見方、取り組む姿勢、必要となるスキル等を一緒に考え整理して、今後につなげていくことかもしれない。

IBが私の子育てにも影響を与えるなんて、1年前には思ってもみなかったこと。
まだまだ学びを続けて行く必要がありますね。

保育長
中尾






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