教科の枠を越えたテーマ

国際バカロレア活動のレポート

今、スタッフは、みんなで来年度のPOI(programme of inquiry)を作成しています。
写真は、年長さんのものです。(いまだ作成途中、、、)

POIとは何かというと、年間指導(保育?)計画みたいなものです。
学年毎に設定する必要があり、今、キッズ大陸よこはま中川園では、年少・年中・年長のPOIを作成しています。

バカロレアでは、「教科の枠を越えたテーマ (transdisciplinary themes)」を年長さんは年間で6つ、年少、年中さんでは、4つ設定し、実施しなければなりません。その6つとは、以下の通り。

【教科の枠を越えたテーマ】
  • Who we are(私たちは誰?)
  • How we express ourselves(私達は自分達をどう表現するのか?)
  • How the world works(世界はどのような仕組みになっているのか?)
  • How we organize ourselves(私達は自分達をどのように組織しているのか?)
  • Where we are in place and time(私達はどんな時代と場所にいるのか?)
  • Sharing the planet(この地球を共有するということ)

この枠組みにしたがって、1つのUnit(ユニット)について、1つのテーマを2~3ヶ月で取り組みます。
それぞれのユニット(テーマ)に、セントラルアイデアというユニットの名前と探求する事の表現を割り当て、
重要概念・関連概念・10の学習者像・スキル等をバランス良く割り振らなければなりません。
まさに、パズルです。

料理で例えると、使える調味料や調理器具、そしてその量は決められていて、年間で、まんべんなく日本料理・中華料理等6種類の料理を作らなくてはならないのです。年内に、その調味料や調理器具をすべて使い切って、6種類の料理を作ってください、、、という感じでしょうか。食材は自分で調達する。
この、それぞれの料理(日本料理等)で、どんな食材をつかって、何をどうやって作るかというところが、ある程度の自由度が与えられていて、悩ましいのです。それぞれの園には、それぞれの特性や特徴があり、園児も様々なので、園児達に完食してもらえる料理を作らなければならないからです。先生によっては、芋は、皮むいて半分に切って煮っ転がしがいいという人がいれば、違う先生は、芋は、千切りにして醤油かけて食べる方がいいと言う人もいるのです。目的は、園児においしく完食してもらうこと。正解は1つではありません。
う〜〜〜ん、、、とうなりながら、先生達はプログラムを形にしていくのです。
脳みそが疲れるということを先生達はよく口にします。
(私からすると、脳が活性化しているのですよ!!!ということですが。)

2019年2月に国際バカロレアの認定取得!!!
そして、本当の目的はその先にある、Education for the better world.
より良い教育を提供すること。そして、世界を明るく楽しい世界へ。

探求の旅は続きます。


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