年中:コミュニティーってなんだろう?~キッズ大陸の先生たち~

こんにちは、PYPコーディネーターの玄間です。
今日は年中さんの活動についてご紹介します。

テーマ:How we organize ourselves(どのように自分たちを組織しているのか)
セントラルアイディア:「コミュニティーには様々な役割が存在する」

突然ですが、
コミュニティーの定義、簡単に説明できますか?

…意外と抽象的な言葉で、大人でもパッと説明することは難しいのではないでしょうか。

試しに辞書で調べてみると

①人々が共同体意識を持って共同生活を営む一定の地域,およびその人々の集団。地域社会。共同体。
②転じて,インターネット上で,共通の関心をもちメッセージのやりとりを行う人々の集まり。
③アメリカの社会学者マッキーバー(R. M. MacIver)が定式化した社会類型の一。血縁・地縁など自然的結合により共同生活を営む社会集団。
(三省堂 大辞林)

とあります。

うーん、難しいですね(笑)
これをこのまま子どもたちに覚えさせたとしても、全くもってこの先活用できる理解にはつながりません。

IBでは、そういったデータとしての知識のインプットではなく、自らの経験を通した概念の理解・意味の構築を大切にしています。

今回のユニットでは、まずは一番身近な「家族」について考え、
続いて「キッズ大陸」というコミュニティーを使って探究活動をしました。


先生たちの顔写真を、自由にグループ分けする子どもたち。

担当しているクラスで分ける子、スポーツの先生を一つのグループにまとめる子、男女で2グループに分ける子などなど、分け方はさまざまです。

正解はないので、お友達の結果と見比べながら、「こんな分け方もあるね」「おもしろいね!」と共有しあいました。

みんなの意見を聞いた後、今回は"先生のお仕事別"で分けることに決定。
各先生がどんな仕事をしているか、インタビューをしに行くことになりました。


一人ひとり、自分が担当する先生のもとにリサーチ用の紙を持って行き、仕事内容を教えてもらって出来上がったのが、こちらのグループ分け。


みんなのリサーチ結果をもとに、「キッズ大陸の先生たち」というコミュニティの構成が一目でわかるまとめができました。

また、先生たちにはそれぞれ異なるお仕事="役割"があり、それが集まってキッズ大陸が成り立っていること、そして、それらの役割は、園児のみんながキッズ大陸に毎日通っているからこそ必要とされていること、をメッセージとして伝えました。

今後は、園内を飛び出して地域コミュニティに目を向けていきます。
「どんな施設やお店があり、それらにはどんな役割があるか」と新たな視点を持つことで、いつものお散歩コースが驚きと発見にあふれたものになるのではないかと、今から楽しみです♪

7月にかけて一旦「五感」のユニットにも入っていきますが、コミュニティーの探究活動は秋まで継続していきます。




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