スポーツプログラム

前回の校長ブログで、認定取得のご報告をさせて頂きました。
認定取得までの期間、保護者の皆様や関係者の皆様には多大なご協力やご支援をいただけ、本当に感謝申し上げます。改めて、御礼申し上げます。



さて、ありがたいことにスポーツ教育×IB(PYP)というキャッチでウェブ上で複数の記事にもなっていましたが、今後、園運営を行ううえでの自分たちの『教育』・『保育』について、あらためて、重みを感じる瞬間でした。



とくに、キッズ大陸の特徴である『スポーツ教育』については、園児たちのスキル向上はもちろん、PYPとのコラボレーションなど、まだまだ職員間でも理解を深め、レベルアップを目指さなくてはならないことが多いです。



少し、話しはかわりますが、私は、キッズ大陸の立ち上げから約8年間、園運営に携わってきました。この中川園はキッズ大陸で一番最初に開園をした園というのは、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実は、もともとキッズ大陸はさいたま与野園が第一号園として開園をする予定でした。



中川園開園の約1年前から、正式に立ち上げ部門がスタートし、年間スケジュールや時間割、各種プログラムの設計や、クラブ活動、ユニフォーム設計、バスの送迎などなど、本当にたくさんのことを、経験のあるメンバー、全く初めてでとにかくついていくのに必死なメンバー、さまざまな人が、より良い園を作るために意見を出し合い、少しずつ形になっていきました。(私は、社会人2年目でしたのでついていくのに必死でした!!)



そんな準備をしていたら、いつのまにか、この中川園の開園が決まり、ゼロから園を建設していた与野園よりも先に、施設の改修だけでよかった中川園がスタートすることになりました。



私自身、与野園の開園に向けて、準備を進めていたのですが、急遽、中川園のスタッフとして配属になり、ものすごく不安でいっぱいだったことが今でも記憶に残っています・・・。



そうして色んなメンバーが集まり、時間をかけて作られていくものや、あっという間に決まることなど、この立ち上げの1~2年は私にとっても本当に良い経験だったなと思います。



だいぶ脱線してしまいましたが、冒頭でお話したキッズ大陸のスポーツについて、認定取得のタイミングで、立ち上げ時に、スポーツプログラムを作っていたときのことを思い出しました。



もともと、キッズ大陸の「スポーツ教育」は、スポーツを通じて【人間力】を磨き、幼児期に様々な種目を行う中で【基礎体力と運動能力】の向上を目指す。この2つが大きなコンセプトとして作られてきました。(私の記憶ですが・・・)

【人間力】
小さな成功をたくさん経験することで、「自信」をつけ、何事にも「挑戦」する気持ちを育みます。この部分が、キャッチフレーズの「やればできる?やったらできた!」につながる部分となっています。

【体力・運動能力】
さまざまなスポーツを行うことで、平衡感覚・敏捷性・瞬発力・巧緻性・柔軟性・協応性・持久力などをバランスよく鍛え、幼児期に必要な体力や運動能力を育みます。
(プログラム自体は、サッカーでいうと西野校長など、その道のプロの面々が設計をしているものなので、しっかりと体系的に組まれた内容になっています。)



また、この二つの優先順位は、上から順となっているので、考え方としては、教育・保育の基盤の上にスポーツというツールを使って、子ども達の成長を目指すというのがキッズ大陸のスポーツの考え方となります。



なので、ビシ!バシ!と体育会系な指導というよりは、子ども達自身がどうしたら上手になるのか?できるようになるのか?を考え、取り組めるようにサポートするような指導を理想として作られてきました。



とはいえキッズ大陸のスポーツプログラム設計者の皆さんは、元々バリバリのスポーツ経験者ですし、自分自身がガンガン!ビシバシ!の中で、たくさんの成功体験を積んできた方々ですので、その経験の価値や良さを誰よりも理解をしている方々です。


決して、その指導を批判しているわけでもなく、悪いと思っているわけでもありませんでしたが、キッズ大陸の教育方針やスポーツ指導のあり方を考える時に、厳しすぎる指導や、全員「逆立ちして歩ける」、「跳び箱を跳べる」まで終わらないような指導などが幼児期の経験で必要かどうか?を考えた時にマッチしなかったということです。



IB(PYP)の認定校となった今、スポーツをコンセプトにしている園だからこそできる教育・保育について、中川園としてのスポーツプログラムのあり方を、もう一度考えていければと思います。



まだまだ、探究は始まったばかりですね。私たち職員も学び続けなくてはいけません。



施設長 勝見

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